事 業 計 画 書

 

1.事業の名称

   八甲田ホテル温泉熱利用設備等導入事業

 

2.事業の主たる実施場所

   青森県青森市大字荒川字南荒川山1番地1

 

3.事業の目的・概要

八甲田ホテルは、八甲田山標高930m地帯に位置し、戦後、木造建築最大のホテルとして、宿泊施設・レストラン・会議場・大浴場等があり、
山岳ホテルとして全国から利用がある。

ホテルでは、源泉温度78 180/分の湯量豊富な源泉(泉質:酸性含鉄(Ⅱ・Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩、塩化物泉)を給湯に利用しているが、
湧出量の大半は未使用で放流している。一方、ホテルの暖房では、A重油ボイラーを利用している。このため、この温泉熱を暖房として利用する
とともに、施設の照明に節電効果の大きい照明器具を導入し、化石燃料の消費削減と温室効果ガス(CO2)の削減を図ることを目的とする。

なお、本事業については、温泉熱利用のモデル事業として、利用者や関係者等に対して普及啓発を図り、再生可能エネルギーの活用と地球温
暖化防止への意識改革につなげるものである。

 

4.事業の実施方法・内容

 

       (1) 温泉熱利用全館暖房設備等の導入

           現在は、源泉を水中ポンプで汲み上げ、源泉付近に設置したポンプ小屋内のタンクへ貯湯し、タンクから揚湯ポンプで館内の給湯用プレート型
             熱交換器へ送水している。

           今回は、源泉へ水中ポンプを新たに設置するとともに、館内の給湯用プレート型熱交換器をポンプ小屋への移設を行う。その上で、 この熱交換
             器により、温泉水とホテル全館暖房用の暖房水を熱交換後、暖房水をポンプでホテルへ送水し、全館暖房として使用する。また、暖房水の循環
             させる配管の途中に給湯用熱交換器を取付け、給湯用に上水を加温する際のバックアップ熱源として活用する。

            なお、厳冬期に、温泉の熱量だけでは、十分に昇温できない場合は(暖房水が50℃以下)、A重油ボイラー(真空温水機) の熱源を使用する
             必要があるため、既存ボイラーも据え置くこととする。

                     (プレート型熱交換器から放流する温泉水は、源泉付近へ還元し、水位を下げないようにする。)

       (2) 節電照明の導入

             照明器具(LED照明同等品)の交換によって、電力とCO2の削減を進める。

             導入箇所及び導入数:事務室5本、応接室2本、倉庫室1本 クローク部分2本 計10

              (なお、客室・ロビー・防災避難照明等については既に省エネ照明を導入済であるほか、街灯照明(水銀灯)・レストラン・会議棟・廊下ブラケット等
                の照明については、デザイン照明であり、ホテルのイメージや格式等を維持する代替品がないことから、今回の導入対象とはしないものである。)

5.事業費の算出根拠

(1) 総事業費

9,971,000円(消費税を除く)

別紙見積書のとおり

 

(2) 補助金所要額

3,323,000円

 

6.事業効果

 (1) CO2削減効果(t/年)  

 

211.45t/年(算定基礎は別紙のとおり)

 

別紙No.1 

「八甲田ホテル温泉熱利用設備等導入事業におけるCO2削減効果の算定」参照

 

別紙No.2 

「節電照明の導入によるCO2削減効果の算定」参照


     
     









別 紙 1

 

八甲田ホテル温泉熱利用設備等導入事業における

CO2削減効果の算定

 

(1)温泉熱利用全館暖房設備等の導入

① ボイラーのA重油消費量

【平成21A重油の購入実績】                  (単位:ℓ)

年∖月

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

合 計

21

12,000

14,000

11,000

9,000

9,500

0

3,000

0

2,500

3,000

15,600

20,000

99,600

※ H22は温度センサーの不具合により必要以上に消費され、使用量が過剰になっているため、H21の実績を採用することとした。

 

② 温泉熱の熱量をA重油に換算

源泉の温度は76℃だが、配管による温度降下と熱交換器効率を考慮して70℃とし、暖房水と熱交換した後の温度を50℃として、温泉熱の熱量を算定する。

(使用する温泉の水量)

100 ℓ /分=144,000 ℓ /

(温泉熱の熱量)

144,000 ℓ ×(70℃-50℃)=2,880,000kcal/

(現在のA重油ボイラーの熱量)

A重油の熱量は、10,880kcal/ ℓ

現在のA重油ボイラーの熱効率は、75

現在のA重油ボイラーにおけるA重油1 ℓ 当たりの実質的な熱量は、

10,880kcal/ ℓ ×75%=7,692kcal/ ℓ

(温泉熱の熱量をA重油に換算)

2,880,000kcal/日÷7,692kcal/ ℓ 374 ℓ /

374 ℓ /日×30日=11,220 ℓ /

 

③ 温泉熱利用設備導入後にボイラーで必要なA重油

 

導入前

導入後

 

A重油ボイラー

温泉熱(A重油換算)

A重油ボイラー

1月 

12,000

11,220

780

2月 

14,000

11,220

2,780

3月 

11,000

11,000

0

4月 

9,000

9,000

0

5月 

9,500

9,500

0

6月 

0

0

0

7月 

3,000

3,000

0

8月 

0

0

0

9月 

2,500

2,500

0

10月 

3,000

3,000

0

11月 

15,600

11,220

4,380

12月 

20,000

11,220

8,780

計 

99,600

82,880

16,720

 

④ 温泉熱利用設備導入後のA重油とCO2の削減量

(A重油削減量)

99,600/年(導入前使用量)-16,720/年(導入後使用量)=82,880/

CO2削減量)

82.88k/年×2.71t/ kℓ=224.60-CO2/

 

⑤ 温泉熱利用設備導入後のA重油ボイラーの消費電力削減量

   (温泉熱の導入で減少するA重油ボイラーの運転時間)

82,880/年÷129.5/h(ボイラーの燃費)=640h/

(温泉熱の導入で減少するA重油ボイラーの電力量)

3.7kW/h(ボイラーの消費電力)×640h/年=2,368kWh

CO2削減量)

2,368kWh×0.000441t-CO2/kWh1.04t-CO2/

 

⑥ 温泉熱利用設備導入に係るポンプの消費電力増加量

①暖房水の送水ポンプ 

2.2kw(導入前)から5.5kw(導入後)へ変更し、出力をアップ

3.3kW/h増加

②温泉水汲み上げポンプ(新設)

1.5kW/h増加

合 計

4.8kW/h増加

  (年間使用電力量)

※館内暖房を停止する期間を夏期の2カ月間(62日)と設定

    年間稼働率 365日-62日=303

    4.8kW×24h/日×303/年=34,905.6kWh/

  (CO2増加量)

    34,905.6kWh×0.000441t-CO2/kWh15.39t-CO2/

 

⑦ CO2削減量

A重油ボイラー  A重油の削減量 ▲224.60 t-CO2/

電 力の削減量 ▲  1.04 t-CO2/

送水ポンプ    電 力の使用量 + 15.39 t-CO2/

計     210.25 t-CO2/


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別 紙 2


                          節電照明の導入によるCO2削減効果の算定

事務室
節電照明の導入によるCO2削減効果の算定        
事務室        
区  分   導入前 A 導入後 B 比 較
(B-A)
備   考
    蛍光灯
FLR40形×2灯
ラビット式高力串(SUH)
環境配慮型照明
FSA61001SWF9
FHF63EN-GA
 
導入台(セット)数   6台 5台 導入前の照度を維持。
ランプ交換料金 ランプ本数 12本 5本 △7本
  ランプ寿命 12,000h 20,000h 8,000h
  ランプ交換数/年 7.3本/年 1.8本/年 △5.5本/年 (年間点灯時間)×(本数)/寿命 年間点灯時間:20h/日×365日=7,300h
  ランプ単価 1,400円/本 2,300円/本 900円/本
  交換ランプ費/年 10,220円/年 4,140円/年 △6,080円/年
電力料金 器具電力(W/台) 85.0W/台 51.9W/台 △33.1W/台
  総電力(W)
(器具電力×台数)
510W 260W △250W
  年間使用電力(kWh)
(総電力×7,300h/年)
3,723kWh 1,898kWh △1,825kWh
  電力費/年
(年間使用電力×21円/kWh)
78,183円/年 39,858円/年 △38,325円/年
ランニングコスト合計
(ランプ交換料金+電力料金)
  88,403円/年 43,998円/年 △44,405円/年
CO2排出量/年
(総電力×0.000430t-CO2/kWh)
  1.60t/年 0.81t/年 △0.79t/年
         
応接室        
区  分   導入前 A 導入後 B 比 較
(B-A)
備   考
    蛍光灯
FLR40形×2灯
ラビット式高力串(SUH)
直管型LEDランプ
NNF42001LS9
LDL40SN27/24
 
導入台(セット)数 2台 2台
ランプ交換料金 ランプ本数 4本 4本
  ランプ寿命 12,000h 40,000h 28,000h
  ランプ交換数/年 2.4本/年 0.7本/年 △1.7本/年 (年間点灯時間)×(本数)/寿命 年間点灯時間:20h/日×365日=7,300h
  ランプ単価 1,400円/本 16,000円/本 14,600円/本
  交換ランプ費/年 3,360円/年 11,200円/年 7,840円/年
電力料金 器具電力(W/台) 85.0W/台 49.0W/台 △36.0W/台
  総電力(W)
(器具電力×台数)
170W 98W △72W
  年間使用電力(kWh)
(総電力×7,300h/年)
1,241kWh 715kWh △526kWh
  電力費/年
(年間使用電力×21円/kWh)
26,061円/年 15,015円/年 △11,046円/年
ランニングコスト合計
(ランプ交換料金+電力料金)
  29,421円/年 26,215円/年 △3,206円/年
CO2排出量/年
(総電力×0.000430t-CO2/kWh)
  0.53t/年 0.31t/年 △0.22t/年
         
倉庫        
区  分   導入前 A 導入後 B 比 較
(B-A)
備   考
    蛍光灯
FLR40形×2灯
ラビット式高力串(SUH)
環境配慮型照明
FSA61001SWF9
FHF63EN-GA
 
導入台(セット)数 1台 1台
ランプ交換料金 ランプ本数 4本 1本 △3本
  ランプ寿命 8,500h 20,000h 11,500h
  ランプ交換数/年 3.4本/年 0.4本/年 △3.0本/年 (年間点灯時間)×(本数)/寿命 年間点灯時間:20h/日×365日=7,300h
  ランプ単価 780円/本 2,300円/本 1,520円/本
  交換ランプ費/年 2,652円/年 920円/年 △1,732円/年
電力料金 器具電力(W/台) 84.0W/台 51.9W/台 △32.1W/台
  総電力(W)
(器具電力×台数)
84W 52W △32W
  年間使用電力(kWh)
(総電力×7,300h/年)
613kWh 380kWh △233kWh
  電力費/年
(年間使用電力×21円/kWh)
12,873円/年 7,980円/年 △4,893円/年
ランニングコスト合計
(ランプ交換料金+電力料金)
  15,525円/年 8,900円/年 △6,625円/年
CO2排出量/年
(総電力×0.000430t-CO2/kWh)
  0.26t/年 0.16t/年 △0.10t/年
         
クローク        
区  分   導入前 A 導入後 B 比 較
(B-A)
備   考
    蛍光灯
FLR40形×1灯
ラビット式高力串(SUH)
環境配慮型照明
FSA61001SWF9
FHF63EN-GA
導入台(セット)数   3台 2台 導入前の照度を維持。
ランプ交換料金 ランプ本数 3本 2本
  ランプ寿命 12,000h 20,000h 8,000h
  ランプ交換数/年 1.8本/年 0.7本/年 △1.1本/年 (年間点灯時間)×(本数)/寿命 年間点灯時間:20h/日×365日=7,300h
  ランプ単価 1,400円/本 2,300円/本 900円/本
  交換ランプ費/年 2,520円/年 1,610円/年 △910円/年
電力料金 器具電力(W/台) 44.0W/台 51.9W/台 7.9W/台
  総電力(W)
(器具電力×台数)
132W 104W △28W
  年間使用電力(kWh)
(総電力×7,300h/年)
964kWh 759kWh △205kWh
  電力費/年
(年間使用電力×21円/kWh)
20,244円/年 15,939円/年 △4,305円/年
ランニングコスト合計
(ランプ交換料金+電力料金)
  22,764円/年 17,549円/年 △5,215円/年
CO2排出量/年
(総電力×0.000430t-CO2/kWh)
  0.42t/年 0.33t/年 △0.09t/年



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